「ハザードマップを開いてみたけれど、色が多くてどこを見たらいいか分からなかった」という話を、整骨院の患者さんからよく聞きます。大雨のニュースのたびに気になるのに、見ても不安だけが残る。そんなもどかしさ、分かる気がします。
守山市に暮らしながら地域情報メディア『モリヤマノオト』でエリアの記事を書いているヒロです。わたし自身も家族と一緒にハザードマップを見て、「野洲川が近い学区はどうなんだろう」と気になったことがきっかけで、地図の種類や色の意味を一から確認し直しました。
この記事では、守山市の水害ハザードマップで見たい地図の種類、色分けの読み方、避難先の考え方を順に整理します。浸水想定や避難所の最新情報は、必ず守山市公式サイトで確認してください。
水害ハザードマップで分かること・分からないこと
水害ハザードマップが示しているのは、「一定の大雨が降って川が氾濫したとき、どこがどれくらい浸かりそうか」という想定図です。過去に実際に起きたことを記録したものではなく、条件を決めてシミュレーションした地図になります。
だから、色が塗られていないエリアが絶対に安全なわけではありません。ハザードマップはリスクの目安として使うもので、それだけで安全か危険かを断定できるものではないという前提は、頭に置いておくと安心です。
守山市で確認したい地図の種類と違い
守山市の防災マップ(令和6年3月改訂)には、水害関連だけでも複数の地図が掲載されています。洪水、内水、琵琶湖の浸水、それぞれ別の地図です。混同して見てしまうと、リスクの見方がずれるので注意が必要です。
- 野洲川浸水想定区域図
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野洲川の堤防が決壊した場合の浸水を想定した地図。計画規模と想定最大規模の2種類があります。
- 琵琶湖浸水想定区域図
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琵琶湖の水位が上がった場合を想定した地図。野洲川とは別の原因による浸水を示します。
- 地先の安全度マップ
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内水氾濫(排水が追いつかない場合の浸水)も考慮した地図。10年・100年に一度の大雨を想定した2種類があります。
守山市は野洲川と琵琶湖の両方に接しているため、他の市よりも確認すべき地図の種類が多めです。自宅が野洲川に近いエリアなら洪水ハザードマップ、守山駅周辺など市街地なら地先の安全度マップもあわせて見ておくと状況がつかみやすいと思います。
色分けと浸水深の読み方を知っておく
守山市の洪水ハザードマップでは、浸水の深さを色で表しています。薄い色(黄色系)が浅く、濃い色(赤・紫系)になるほど深い浸水を示す仕組みです。
目安として、床下浸水(おおむね0.5m未満)、1階の床上(0.5m〜3m未満)、2階まで浸かる(3m〜5m)という段階に分かれています。「うちは2階建てだから大丈夫」とは一概に言えないケースも出てくるのがこの深さの目安。中洲学区や吉身の一部では、深い浸水が想定されているエリアもあります。
色だけでなく、凡例と数字も一緒に確認するのがコツです。
自宅周辺で先に確認しておきたい場所
まず自宅の色と浸水深を確認したあと、見落としやすいのが自宅の周囲の状況です。自宅が色なしのエリアでも、すぐ近くに濃い色のゾーンが広がっていると、外に出るタイミングや経路に影響することがあります。
- 自宅の浸水深(色と数字の両方)
- 自宅周囲100m程度の浸水想定の広がり
- 自宅から避難所までの経路上の色
- 家屋倒壊等氾濫想定区域の有無
「家屋倒壊等氾濫想定区域」という言葉が地図に出てくることがあります。これは堤防が決壊したときの激しい流れで、家が倒れたり流される危険がある場所のこと。野洲川沿いの幸津川町・小島町・服部町の一部に設定されています。
通勤通学や買い物の経路でも見ておくこと
ハザードマップは自宅だけ確認して終わりにしがちですが、毎日使う経路が浸水ゾーンを通っているかどうかも、いざというときの判断に関わってきます。
わたしも子どもの通学路と整骨院までの経路を地図に重ねて確認したことがあります。自宅より先の道が浸水ゾーンに入っているとわかって、大雨のときの出発の判断基準が少し具体的になった気がしました。
通勤通学の経路・よく使うスーパーや病院までの道・子どもの下校ルートを一度地図で確認しておくと、「このくらいの雨なら動けるかな」という感覚がつかみやすくなります。
避難所と避難先はどう違うのか
「避難所」と「避難場所」は、似ているようで役割が異なります。守山市の防災マップでも学区ごとに施設が列挙されていますが、それぞれどういう場面で使う場所なのかを確認しておくと、いざというときに焦りにくいです。
- 指定緊急避難場所
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危険から逃れるためにまず向かう場所。公園や校庭など、災害の種類ごとに指定が異なります。
- 指定避難所
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自宅に戻れない場合に一定期間生活する施設。学校や会館など。市が開設したタイミングで使えます。
- 自主的な避難先
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安全な場所にある親戚・知人宅や頑丈な高い建物。指定施設に限らず選択肢に入れてよい避難先です。
守山市の避難所は学区ごとに整備されており、守山・吉身学区、小津・玉津学区、河西学区、速野・中洲学区でそれぞれ地図が分かれています。自分が住む学区の施設を、防災マップの該当ページで先に確認しておくと動きやすいです。
大雨のときに確認する情報と順番
大雨のときは、テレビや防災アプリで情報を追いながら、警戒レベルの推移を見ることになります。守山市の場合、市から「高齢者等避難(レベル3)」「避難指示(レベル4)」が発令されるタイミングが、動き出す目安になります。
守山市・滋賀県の大雨警報・特別警報、河川の水位情報を確認します。
守山市の安全・安心メールや公式サイトで警戒レベルと発令区域を確認します。
ハザードマップで確認した自宅の浸水深と、事前に決めておいた避難先をもとに行動します。
レベル4の「避難指示」が出たら、浸水想定区域内にいる方は必ず避難が必要です。レベル3のうちに動けると、経路の混雑や夜間の移動を避けやすくなります。
内水氾濫は洪水と分けて考える
守山市内で見落とされやすいのが、内水氾濫のリスクです。野洲川の堤防とは関係なく、短時間に大量の雨が降ると、排水が追いつかずに道路や低い土地が浸かることがある。守山駅周辺やモリーブ(播磨田町)周辺など、舗装された市街地ほど起きやすいリスクです。
地先の安全度マップは、こうした内水も考慮した地図なので、川から離れたエリアに住んでいる方にも確認する価値があります。洪水マップだけ見て「問題なし」と判断するのは、少し早いかもしれません。
よくある勘違いと地図の使い方の限界
「色が塗られていないから安全」という見方は、ハザードマップのよくある誤解のひとつです。マップの想定規模を超える雨が降れば、範囲は変わります。また、想定最大規模と計画規模では浸水エリアが大きく異なるので、どちらを見ているかも確認が必要です。
地図は「考える材料」。それを暮らしに合わせてどう使うかは、自分で判断するしかないんですよね。地図を見るだけで終わらず、家族と「どこに逃げるか」「誰が連絡するか」を話しておくことが、実際には一番大切なことだと思っています。

地図を開いたら、まず自宅の色と浸水深だけ確認してみてください
公式の防災マップと情報の確認先
守山市の防災マップは令和6年3月に改訂されており、守山市公式サイトからPDFで確認できます。冊子版は市役所2階の危機管理課にあるので、手元に置きたい方は受け取りに行くと動きやすいです。
| 確認したい内容 | 確認先 |
|---|---|
| 防災マップ全体(浸水・避難所) | 守山市公式サイト・市役所2階危機管理課 |
| 野洲川の水位情報 | 国交省 川の防災情報 |
| 大雨時の避難情報 | 守山市安全・安心メール・市公式サイト |
| 滋賀県の水害リスクマップ | 滋賀県水害・土砂災害リスクマップ |
問い合わせ窓口は守山市環境生活部危機管理課(電話:077-582-1119)です。マップの見方や避難所の場所について直接聞くことができます。
日頃から備えておきたいひとつのこと
備えといっても、一度に全部やろうとするとなかなか動けないものです。わたしが家族に勧めているのは、まず防災マップを一度開いて、自宅の色と最寄りの避難所の場所だけ確認すること。それだけでも、大雨のニュースのときの気持ちの落ち着き方が少し違います。
この記事を読んだ今日、守山市公式サイトで防災マップのPDFを一度開いてみてください。自宅のページを見つけて、浸水深と避難所の場所をスマホでスクリーンショットしておくだけで、次の大雨の前に「確認しておいてよかった」と感じる場面が来るかもしれません。
地図を見ることで不安が増えるのではなく、「どこに行けばいいか分かった」という安心につながるといいなと思っています。家族でそのページを共有するだけでも、一歩踏み出したことになりますよ。












